沖正弘先生の子供の教育 エピソードです。

沖先生が存命中は、静岡県三島に「沖ヨガ道場」がありました。

医者から見放された人々、生きる道を見失った人々、難病の人、芸術家、政治家、スポーツマン おおくの人たちがともに寝起きして沖先生の指導を受けました。バージョン 2

 

以下はその中の、ある子供さんののエピソードです。

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強暴性があり、両親が「この子といっしょに死のう」と思いつめるほど、

すさんだ問題児が、沖 正弘先生のところへあずけられた

偏食もすごく、肉類玉子類しか食べない子だ。もちろんヨガ道場の食事(自然食)など口にしない。

 

問題行動の原因の一つが、生活の偏り弊害だと見てとった沖導師、

 

何日も食事に手をつけないその子に「野菜を食べた量だけ肉をあげよう。」

そういって少しづつ野菜類を食べさせるようにしていた。

でもその子は、道場を勝手に抜け出して食べたいものを、町の店にいって盗んで食べていた。

当然道場に苦情、連絡が来る。

でも沖導師は怒らない。黙って見つめている。

「先生!怒ってください。殴ってください。」 その子は言う。

「お父さんもお母さんも、怒ったり殴ったりしてくれた!」

「そうすると・・すっきりするんだ。」罪がそれで済んだ気持になってしまうのだ。

「良い子にしたら、殴ってくれますか?」「だったら良い子にします。・・・」

(その子は答えを出している!!)

 

沖導師はその子に言った。「きみを殴ったら、僕の手が汚れてしまう。」

「きみの手は盗みという行為で汚れているからだ。」

「だから良い子になったら、殴ってあげよう!」

「そのかわり、僕の手に罰を与える!!」

「君の手が悪いことをしたのは、この先生の責任であるからだ!」

沖 正弘導師は火をつけたローソクで手を焼き始めた!

 

「!!!!!」

 

その子は泣きじゃくりながらそれを止めた。・・・・・・

それ以来、見違えるようないい子にその子は変わったと言う。

 

出典 「実践 冥想ヨガ」生活編 沖 正弘著   日貿出版社

 

 

”愛” 沖ヨガの五つの重要キーワードのひとつであり最高の人間的行為である

 

定義:【愛とは正しく生きることに協力する事です。】

 

(合掌)